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今回は前回からの話の流れでいけば、自ずとあの「足柄山金太郎」という事になるが、この話は後世に創作された数種類の金太郎の説話がある事から、少しややこしいのだが、ここでは一番シンプルに描かれた童話にもなった話を採り上げてみたい。その話の大筋は、金太郎という人物(少年)が熊を相手に相撲をとって勝ち、その熊と最後には仲直りしたといった、単純極まりないストーリーで、しかも妙にほのぼのとした話なのであるが、この話での最大のテーマは、金太郎が熊と相撲をして勝利したといった事実で、これは明らかに相撲にかこつけた金太郎と熊の戦闘行為そのものなのである。ここで一番気になるのは、勝利した金太郎は一体誰なのかといった事になるが、それを紐解いていく為にまず当時の発音をイメージして、金太郎の金(キン)の当て字変換をしてみたい。金はチンの発音とほぼ共通する事から天(テン~チン)に置き換える事が可能で、「太郎」は浦島太郎でその名を紐解いたように、「太郎」を「ウロー」と発音すれば自ずと大国王(ウラオー=ウロー)の当て字が完成する。この名は明らかに歴代オオクニヌシ=大国主=倭国王を指すもので、天は沖縄を示すウチナ(=大天国)を指し、これを併せて発音すれば天大国王という事になる。つまり金太郎は沖縄を含めた琉球諸島と大国(オオナ=倭国)の支配者なのである。自ずと大国王=金太郎は「オオクニヌシ」を異名とするスサノオ=垂仁天皇という事になるのだが、ヤマトタケルもスサノオを討った事によって同じ官名を譲られており、この金太郎は両者に共通する官名であった事が分かる。当然ここでは熊(=狗国=高国)の代名詞である熊襲王を討ち果たした、ヤマトタケルがスサノオから名前を譲り受けた金太郎で、敗者となり金太郎に従った熊は熊襲族という事になり、その討たれた首領は間違いなくスサノオという事になるのである。
以前国譲りにおいてタケミカズチ神とタケミナカタ神が相撲で勝負を決し、その結果タケミカズチ神が勝ち、負けたタケミナカタ神は決してこの地から出ないという約束で許しを得たといった話を材料に、勝利したタカミカズチ神はヤマトタケル=景行天皇の事で、敗者となったタケミナカタ神は熊襲王であるスサノオ=垂仁天皇と述べた事があったが、この相撲にかこつけた戦闘が「猿かに合戦」で、その勝利後に熊襲を従えたヤマトタケルが金太郎なのである。

これで金太郎が誰を指したものか明確になったが、金太郎の前に付く名前の「足柄山」が一体誰を指すのか、地名なのか?人名なのか?まだその謎が解けていない。この足柄山は一般的には相模地方に足柄峠や足柄(アシガラ=アシカラ)山が存在する事から、間違いなく地名か山名と思われるのだが、当時における発音や当て字を想像しながら当て字変換して話の真相を探ってみたい。まずアシカラの足はアシの他に「ソク」、あるいは「ショク」と発音する事が可能であるが、アシカまでを一つの単語として読めばショクカ~ソクカ~ショカで、間違いなくソカ=ショカと発音可能な速日~蘇我にまで結び付くことが分かる。「ラ」は以前から国を示す言葉としてラ、マ(バ)、ヤ、ナがあると述べて来たが、ここで足柄と当て字された地名はショカ(ショカ=速日)国(ラ)で、これはシャカ(蘇我)国が語源と分かるが、ここで足柄山(アシガラ)は山名を指した一つの単語で、これは間違いなく固有名詞ではないのか?といった疑問も生じよう。これからその部分を説明させて頂くが、魏志倭人伝や、記紀における現代語に翻訳される前の原本を見ればお分かり頂ける様に、両者共に全て漢字で表記されたもので、各部族ごとに異なる日常語における一音に対して、漢字一語が無理矢理当てられたものでもある。故にどこからどこまでが固有名詞なのか形容詞なのか、助詞あるいは接続詞なのか、それを読んだ現代人が想像して判断を下すしか方法がないのである。結果的に自身は、足柄は「アシガ」と「ラ」で山名を指したものではなく、これは蘇我国=速日国といった国名を指したものと解釈したのである。
足柄の後に続く「山」は邪馬と当て字すれば、これは当然以前から述べている八幡の事で、これらの当て字を並べて漢字にすれば、蘇我国=日向国(志賀国)、八幡(=邪馬国)、天(=沖縄)、倭国王が成立する。つまりこれらは金太郎が支配した全ての国を羅列した官名で、足柄山金太郎は単純に足柄山に住んでいたという訳ではなく、支配した国を表した官名だったという事になるのである。結果的にこれだけの国々を支配した人物は一体誰なのかと言えば、国譲りにおける勝者タケミカズチ神で、熊襲を討った倭国王ヤマトタケル=景行天皇=天忍穂耳命=武内宿禰その人なのである。

ここでやっとヤマトタケル=景行天皇=足柄山金太郎の図式が完全なものとなったが、自ずと敗者である熊襲はその首領であるタケミナカタ神と同様、服従を誓った話に結び付く事になり、これが決してこの土地から出ないといった約束に反映された相撲の後の仲直りで、最終的な国譲りとされる話なのである。
結果的にこの「足柄山金太郎」の話も、以前紐解いた「猿かに合戦」が反映されたものと分かったのだが、前者は戦後における話がメインテーマで、後者の話は勝利するまでの経過がメインテーマという事になろうか。
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